創世工房Low-Rewrite

 何故良いところで話題を切り替えるのか、小一時間問い詰めたい。
 そう感じる私は心が狭いのだろうか。お節介の詳細を説明するのが先だろうに突然何故この世界についてなのか。プレのお節介とこの世界どんな関係がある?
 諸々の思考は濁流となって口から外へ――出れば良いのに一向に出ない。肝心なところでいつもこうだ。
 そんな私の思いを知ってか知らずか。プレは「言ってごらんよ」と先を急かす。それができれば苦労しないんだよ、サイコロ星人。
 「……どう思うも何も……。凄いところだなって……」
 「どうして?」
 「……私の世界と全く違う……から」
 「なるほどー。後は?」
 私の返答に全く満足していない。嫌でも分かるその態度に、苛立ちが心の中で積み上がる。
 「後はって言われても……。案外言葉通じるんだなぁ……くらいで……」
 やや俯きがちな私の声は、下へ向かって消えていく。尻すぼみな語気に自分のことながら情けないと嫌気がさす。だからいつも虐められているのに。
 「なるほどね。君が言いたいことは大体分かったよ。――でも、君の本当に言いたいことはそうじゃないよね?」
 「え」それは「どういう……」
 「意味かって?」
 こくん。俯きがちな頭をより深く引く。顎が首につきそうだ。






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